犬の引っ張り癖しつけ法

犬の本能からくる心理の行動は人と暮らす犬たちにとっては逆に人との生活で困る行動になってしまっています。
犬が人と一緒に穏やかに生活をしていくためには野生の本能での自己表現ではなく人に従順で落ち着いて穏やかな心理を育んでいくことがとても大切になります。

2. 首輪やリードには慣れていますか？

特に子犬は首輪やリードに慣れていないため怖がる性格の子もいます。
外にお散歩に行く前に首輪とリードによく慣らしてあげてください。
お部屋の中でつけっぱなしにして少し長い時間過ごしたり、おやつをあげたりしていると早く慣れます。
時々首輪やリードをつけると緊張や不安でジッと固まって歩かなくなる子がいます。
こういった子は特に時間をかけて慣らしていってあげてください。
お部屋の中をお散歩するようにリードを持って歩いてみるのもいいと思います。
絶対にダメなのは歩かないからといって無理にリードを引っ張って歩かせようとすることです。
次の3. に詳しく書きますが怖くて歩けない時は大好きなおやつを使って不安や緊張を取り除いてあげてください。

3. 外の環境に慣れさせてしっかり社会化を行いましょう！

外の環境に不安を感じている愛犬に「引っ張ってはダメなんだよ」と伝えても、不安に不安を重ねてしまい、余計に逃げるように引っ張るようになってしまいます。
特に臆病や神経質が大きいほど十分な社会化(環境に慣らすこと)の必要があります。
この「社会化」を行うのにおやつを利用すると効果的です。
大好きなおやつがもらえることで不安や緊張を取り除いてあげることができるので、外の環境で不安・緊張→おやつがもらえて嬉しい！
に気持ちを変えることができて、明るい感情が出せるようになります。
何でもない時は平気だけど、他の人や犬に出会ったり、踏切の音、工事現場の音、子供が遊んでいるなど、状況が変わると不安が発生する子もいます。
その時は不安が発生している場面での「社会化」が必要です。
緊張が大きいほど時間と回数が必要です。毎日続けてくださいね。

人間の「引っ張ってはダメ」は愛犬にとっては「危険」としか理解できず、「ダメ」だけをくり返し行うとただ叱り続ける結果となります。
そうすると愛犬は常に我慢し、ストレスを抱えてお散歩することになってしまいます。
「ダメ」だけでは不安と緊張から自己防衛の心理になり、神経質になることもあるのです。
これでは引っ張りの解決にはなりません。

引っ張り癖を解決するには、
愛犬の勝手な行動を止めて
その後しっかり受けとめて不安と緊張をもらうことでリーダーに従う喜びの心理を育みます。
愛犬にとって、リーダーが動くから喜んでついていくという感じにしつけていきます。